試合戦評。

8月22日 千葉ロッテ西武ドーム
ロ|000 000 000 0
西|000 000 001X 1
ロ|H:4 E:1
西|H:5 E:0

ライオンズ・クラシック 2009 第4章の初戦を、乱打戦の末に落としてしまったライオンズ。OB・清原和博氏と渡辺智男氏の始球式で幕を開たこの試合、偉大なOB達の前で必ず白星を飾るべく、西武ドームで10連勝中の岸がマウンドに上がりました。

今季ライオンズ・クラシック 2009初登板となる先発・岸は、初回から毎回のように得点圏に走者を背負いますが、要所を締める粘りの投球でマリーンズに先制を許さず、試合のリズムを作っていきます。

しかし一方の打線も、マリーンズ先発の小野に対して攻略の糸口をつかめません。3回には安打と犠打などで得点圏に走者を進め、4回も先頭打者を出しますが、いずれもあと一本が出ず、先制点を奪うことが出来ません。

試合中盤に入っても両先発は互いに譲らず、白熱した投手戦が展開されます。岸は4回から6回までいずれも打者3人に封じてマリーンズに付け入る隙を与えず、小野も打たせて取る投球を披露。好投を見せる岸に援護を与えたいところでしたが、チャンスを作れません。

その後岸は7回、四球と安打などで2死1,2塁とされますが、西岡の放った大きな当たりを右翼手G.G.佐藤がジャンピングキャッチ。味方の好守に助けられ、このピンチを脱します。

すると8回、1死から岸を好リードし続けてきた8番・銀仁朗が右中間を破る二塁打で出塁し、四球も絡めて1死1,2塁とします。しかし、ここでもあと一本が出ません。

このまま延長戦かと思われた9回、ついに試合が動きます。四死球と相手の失策で無死満塁とすると、マリーンズ2番手・シコースキーから5番・上本の放った打球は1塁線へ。これを一塁手・福浦におさえられますが、本塁への送球が逸れて3塁走者・原がサヨナラのホームを踏み、試合終了。上本の自身初のサヨナラ内野安打で、白熱の投手戦を制しました。

岸は9回を157球、被安打4、奪三振8、与四球7、失点0の熱投で、今季初完封。今季12勝目を飾り、西武ドームでの連勝記録も11に伸ばしました。

接戦を最高の形でものにし、チームのムードは一気に上がりました。明日の試合でも必ず白星をつかみ取ってカード勝ち越しを果たし、次カードで迎えるイーグルスとの直接対決3連戦へ向けて弾みをつけたいところです!