試合戦評。

8月31日 ソフトバンク戦 ヤフードーム
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西|H:9 E:0
ソ|H:7 E:0

76年5/28〜30川崎球場のロッテ対日本ハム以来、史上2度目の同一カード3試合連続の引き分けとなった。

ライオンズは初回片岡がセンター前安打、栗山が四球を選び、ブラゼル死球と満塁のチャンスを作る。しかし、G.G.佐藤併殺打に倒れ得点することができなかった。
2回細川、佐藤が連打で作ったチャンスも片岡の右方向への痛烈な打球がセカンド正面をついてしまい無得点に。
3回には右肩の痛みの為交代したブラゼルに代わり打席に立った江藤が左中間への二塁打で出塁するも後続が抑えられた。

6回表には江藤がセンター前安打で出塁するも、G.G.佐藤が今日止めの併殺打に打ち取られてしまう。
8回には佐藤がセンター前安打で出塁するも盗塁死。その後も、栗山、中島が連打でチャンスを作るも江藤がファーストフライに打ち取られた。

9回は3者凡退。ホークス和田の前に9回無得点に抑えられた。

一方ライオンズ先発は岸。
初回森本に四球、松中にセンター前安打、松田には死球を与え満塁のピンチを背負ってしまう。しかし、大村をサードゴロに打ち取り無失点に抑えた。
2回以降岸は立ち直り、2回、3回を3者凡退!前試合右股関節痛のため交代し、心配された岸の投球だったが、その心配を吹き消す好投を見せた。

4回裏には、松田、大村に連打を浴び得点圏にランナーを進める。しかし、荒金をセカンドフライ、吉川は空振り三振に仕留め無失点で切り抜けた。

6回は松中に死球を与え、大村のライト前安打でランナー1,3塁とするも続く荒金をストレートで空振り三振!いざというときに三振を奪い切り抜けていった。
7回には吉川にレフトオーバーの二塁打、さらには自身のフィルダースチョイスでランナー1,3塁のピンチを背負う。しかし、森本のピッチャー前への当たりをバックホームしランナー城所を本塁タッチアウト。続くピンチも小久保をセカンド小フライに打ち取り、ここも無失点に切り抜けた。

9回もピンチがあった。高谷に振り逃げを許すと、本多にはライト前安打を浴びてしまう。岸と細川の取った対策は松中を歩かせる満塁策。これが見事に功を奏し、小久保をショートゴロに打ち取り、9回を無失点に抑えた。

両投手の投げ合いで9回まで両チーム得点ならず、3試合連続の延長戦へのもつれ込んだ。

和田は10回も続投。片岡がセンター前ヒットでようやくチャンスが回ってきたかに思えた。しかし、自身が盗塁失敗に倒れてしまい無得点に終わった。

岸は9回で降板。自身最多の171球を投げる粘投で被安打6、7奪三振、無失点の投手戦を繰り広げた。

和田は10回で降板。143球、被安打9、10奪三振、無失点とライオンズ打線を抑えた。

岸の粘投に継投した投手陣にも気合が入っていた。

10回裏に2番手で登板したグラマンは、松田、大村、荒金を3者連続三振。チェンジアップを有効に使い守護神らしい投球を見せた。

11回裏は三井が本多に四球を与えるものの、高谷に外角低めいっぱいのストレートで見逃し三振に抑えるなど無失点。

12回裏は星野が松中をワンポイントでセカンドゴロに打ち取ると、小野寺が後続を抑え、延長12回両チームに得点入らず。

まさかの3試合連続12回引き分けは合計36回72イニング、13時間32分に及ぶ戦いだった。
勝ちはつけられなかったものの、このカードで優勝マジックは3つ減り19に。

選手たちは3日間の疲労もたまっているだろうが、千葉に移動して対ロッテ戦に備える。

9月に入り、いよいよ優勝へのカウントダウンも現実的なものになってくる。優勝が決まる日はいつになるのか。これからの一戦一戦がさらに正念場の大事な試合となる。