試合戦評。

10月22日 日本ハム西武ドーム
日|000 000 000 0
西|014 000 13X 9

日|H:3 E:0
西|H:12 E:0

日本シリーズ進出に王手をかけて臨んだJ SPORTS クライマックス パ 第2ステージ 第5戦。

ライオンズ先発は涌井。エースらしい最高の投球を披露していく!!

初回から球威で押し、まずは打たせて取る投球で3者凡退!2回もたった9球で3つのゴロアウトを奪い、3者凡退に抑えた。

3回は、先頭の坪井を変化球でショートゴロに打ち取ると、8番・糸井からは真ん中低めのスライダーで今日1つ目の空振り三振。金子誠は詰まらせてセンターフライ。3イニングス連続の3者凡退。9人で3イニングスを完璧に抑えた。

涌井の投球は打者が一巡しても変わらなかった。4回も2者連続1,2番をセカンドゴロに打ち取ると、3番・稲葉を内角低めのストレートを詰まらせファーストファールフライ。

5回は4番・スレッジをセカンドゴロに仕留めると、5、6番を低め変化球で2者連続空振り三振に仕留めた。

5回までパーフェクトピッチングを見せた涌井は勝ち投手の権利をがっちりと掴み、後半戦につないだ。

打線も今日でクライマックスシリーズ優勝を決めようと奮起する。

2回、6番・後藤がグリンのカーブを捕らえ、センターバックスクリーンへの第2号ソロでまずは先制点をあげる。

3回は、2アウトから片岡がレフト前安打を放つと、すかさず2盗を決めチャンスメイク。続く栗山がストレートのフォアボールで出塁すると、3番・中島がレフト前適時打を放ち2点目を追加。さらには、中村、石井義が連続四球を選び押し出しで3点目をあげる。

ここでグリンは降板。クライマックスシリーズ初戦に続く5回持たずの降板となった。

ファイターズ2番手はロングリリーフで藤井。その藤井の初球を6番・後藤がセンター前に運び、2点を追加。3回一挙に4点を奪い、5対0と序盤で大量リードした。

リードをもらった涌井の投球は後半になっても崩れなかった。6回も3者凡退に抑え、打者2回りを完璧に抑える。

7回表には赤田が田中賢の左中間への当たりを俊足でキャッチ。涌井の好投に野手も応えた。しかし、今日DHで出場した稲葉が左中間にチーム初安打。これで完全試合ノーヒットノーランは残念ながら達成ならず。
しかし、続く4番・スレッジをセンターフライに打ち取り、流れは与えなかった。

するとその裏、3番手・武田久から4番・中村がレフト前安打で出塁すると、5番・石井義もレフト前安打、6番・後藤がこの試合4打点目となるレフト越え適時二塁打で6対0と追加点をあげる。

8回裏は、4番手・建山から9番・赤田がレフト左への二塁打で得点圏のチャンスを作ると、続く片岡が足で稼ぎショートへの内野安打、そして今日2個目の盗塁を決めランナー2,3塁とする。
すると、2番・栗山がライト越えの2点適時三塁打を放ち、ダメ押しの2点を追加。さらには、中島のショートゴロ間に9点目をあげ、9対0という好リードで最終回を迎えた。

最終回のマウンドには、そこまで1安打無失点の投球を続けていた涌井。
金子誠、森本に安打を許し、1,2塁と初めてランナーを得点圏に進める。しかし、3番・稲葉をフルカウントから、今日最速の148キロストレートで空振り三振!!!

エースが今シーズン思うような投球をできなかった悔しさを前面に押し出し、大一番最高の投球で完封勝利!!見事、クライマックスシリーズ2勝目を飾り、優勝投手となった。

3勝のうち2勝をおさめるというエースらしい投球を披露した涌井は、今クライマックスシリーズのMVPを受賞。最後は嬉しさからか、涙で目を赤くした。

渡辺監督を囲んでマウンド上。みんなで人差し指を突き上げた!僕たちはNo.1!!!見事、リーグ優勝に続き、日本シリーズ進出をかけたクライマックスを制した。

11月1日から日本シリーズは始まる。ライオンズナインの気持ちはもちろん日本一へ向かっていく!


今日の涌井は3日前に投げたダルに触発されたのか、去年最多勝を獲った時のような安定感があって…観ていて全く打たれる気がしなかったね。
この調子で日本シリーズも…セ・リーグは今日から第2ステージ開幕。中日が先勝して早くも巨人のアドバンテージは消え、どちらが来るか分からなくなった。