試合戦評。

3月3日 CT代表戦 東京ドーム
埼玉西武|104 004 013 13
CT代表|000 020 000 2
埼玉西武|H:13 E:0
CT代表|H:14 E:2

WBC強化試合最終戦。CT代表との対戦となったこの試合、ライオンズは石井一、CT代表はリン ユエピンがそれぞれ先発としてマウンドに上がりました。

ライオンズは初回、ここまで6打席連続安打中の1番・大崎がリン ユエピンの初球を叩いてヒットで出塁し、WBC強化試合での打率を.750にまで跳ね上げます。すると続く栗山が右翼線際への適時二塁打を放って大崎がホームインし、幸先良く1点を先制します。

3回には栗山が右中間へソロ本塁打を放ち、さらに黒瀬の右適時二塁打などで一挙4点を挙げてリードを5点に広げます。

5回裏には2番手の帆足が2番・ジャン ジシェンに2点本塁打を浴びて3点差となりますが、直後の6回表にライオンズがアジア王者の本領を発揮。この回4つの四球を選ぶなど相手の制球の乱れにつけこみ、ヒット1本で4点を挙げて9対2とし、点差をさらに広げます。

さらに8回に1点を追加したライオンズは、9回に高山の2点本塁打が飛び出すなど、計13安打13得点。投手陣はCT代表打線にライオンズを上回る14安打を浴びたものの、先発の石井一が2回を投げて45球、無失点。3番手の土肥と4番手・許がそれぞれ無失点に抑える好投を見せ、結局13対2で大勝を収めました。

これでWBC強化試合を3勝1敗で終えたライオンズ。アジアの列強に対し昨年のアジア王者としての実力を遺憾なく発揮し、4試合連続2桁安打を記録するなど、昨年見せた攻撃力は未だ健在。特に「大崎シリーズ」となったこの強化試合4連戦で6打数連続安打を記録した大崎には、シーズンでの活躍に大きな期待がかかります。

3月7日からは国内チームとのオープン戦に突入しますが、ここでさらに調整を進めて万全の状態でシーズンへ挑み、2連覇へ向けて突っ走ってきたいところです。