試合戦評。

5月4日 東北楽天西武ドーム
楽|002 100 000 3
西|401 001 20X 8
楽|H:14 E:0
西|H:10 E:0

昨日は3試合連続延長戦を戦った末にサヨナラ負けを喫してしまったライオンズ。今日からは心機一転、本拠地・西武ドームに戻って首位・イーグルスを迎え撃ちます。

2連敗中ではあるものの、ここ5試合で11本の本塁打が飛び出すなど調子を上げてきている打線は、初回からイーグルス先発の左腕・川井に襲いかかります。まず2番・栗山が左中間への二塁打で出塁。続く3番・中島が四球を選んで1死1,2塁とすると、4番・中村が右中間を破る適時二塁打を放ち、2点を先制。さらに2死から6番・平尾、7番・江藤の連続適時長短打が飛び出し、初回から計4点を奪う猛攻を見せます。

ライオンズの先発は、開幕から4連勝中の岸。1回、2回と無失点に封じて今日も快投を予感させましたが、中盤からは一転してリズムを乱してしまいます。3回に2死後から4連打を浴びて2失点。直後に中島に右翼席への2号ソロが飛び出して再び援護をもらうものの、4回には重盗を試みられた走塁間に1点を失い、2点差に詰め寄られます。

その後は徐々に立ち直りの兆しを見せた岸は、5回、6回とイーグルス打線を無失点に封じ、打線の追加点を待ちます。

打線は3回途中から登板の2番手・朝井の前に無安打に封じられますが、6回に平尾が左中間へ第3号ソロを叩き込み、6対3。さらに岸が二死満塁のピンチを凌いだ直後の7回裏、9番・佐藤が足で広げたチャンスを生かし、片岡と中島に適時長短打が飛び出し、2点を追加。8対3とイーグルスを突き放し、33,911人の満員御礼となった西武ドームを沸かせます。

そして9回は、8回を投げきった岸の後を受け、今日1軍復帰を果たした守護神・グラマンが万雷の拍手に包まれながら先月4月14日以来のマウンドへ上がります。グラマンは2本の安打を浴びるものの、最後は山崎武を併殺打に打ち取って試合終了。投打の歯車がかみ合い、昨日までの嫌な雰囲気を振り払うかのような快勝を収めました。

先発の岸はイーグルス打線に12本の安打を浴びながらも、8回を143球、奪三振7、与四死球3、失点3という内容で、両リーグ単独トップに立つ開幕から無傷の5連勝。昨年からの自身の連勝も11に伸ばし、西武ドームでの連勝も6にまで伸ばしました。

この勢いをそのままに明日明後日も連勝してイーグルスの勢いをストップさせ、一気に上位浮上の機運を高めていきたいところです!