試合戦評。

5月13日 オリックススカイマーク
西|022 120 001 8
オ|010 000 200 3
西|H:8 E:1
オ|H:9 E:0

昨日は岸が開幕6連勝を飾る活躍を見せ、福岡での負け越しを引きずらなかったライオンズ。先発のマウンドには、公式戦で初めてスカイマークスタジアムで登板となる石井一が上がります。

その石井一は初回、安打や死球などで1死1,2塁と得点圏に走者を背負いましたが、ローズ、後藤を抑え、先制を許しません。

石井一を援護したい打線は2回、1死から6番・G.G.佐藤二塁打で出塁すると、続く7番・松坂が今季初打点となる適時二塁打、さらに2死1,2塁から昨日のヒーローの9番・ボカチカが適時打を放ち、2点を先制します。

2回裏に坂口に適時打を許し、1点差に詰め寄られてしまいましたが、直後の3回、2死から3番・中島が粘り、四球を選びます。すると続く4番・中村が外角の変化球を逆らわずに右方向に弾き返し、プロ入り通算100号となる14号2点本塁打を右翼席中段に叩き込み、4対1と差を広げます。

さらに4回にはG.G.佐藤が変化球を引っ張り、左翼席中段に5号ソロ本塁打を放って5対1と中押し点を加えます。

5回には、再び中島が11球粘った末に四球で出塁し、バファローズ先発・山本をマウンドから引き下ろすと、中村は代わったばかりの金澤の直球を左中間席中段に運び、2打席連続となる15号2ランで7対1とします。

6回までほぼ毎回走者を許すも粘りの投球で無失点に抑えていた石井一でしたが、投球数が100球を超えて迎えた7回、先頭の山崎浩と続く坂口の出塁を許してしまい、無死1,2塁とピンチを招きます。2死までこぎ着けましたが、ラロッカに適時二塁打を許したところでマウンドを2人目・星野に託します。星野はローズに死球を与えてしまいましたが、続く後藤を抑え、見事な火消し役を務めます。

リードを広げて勝利を確実なものにしたい打線は9回、2死から中島が死球でこの試合4度目の出塁をし、二盗、三盗と決めるなどして2死1,3塁のチャンスを作ります。すると5番・平尾が一二塁間をしぶとく破る適時打を放ち、8対3としてバファローズを突き放します。

中継ぎ陣は8回に大沼、9回に岩崎が無失点に抑え、6回2/3を投げて被安打8、奪三振7、四死球4、失点3という投球内容の石井一に、日米通算150勝をもたらしました。

中村の2打席連続となる本塁打などで連勝したライオンズ。この勢いで明日も勝利を収めて今季初の同一カード3連勝を飾り、上位浮上への足がかりとしたいところです。