試合戦評。

5月20日 中日戦 西武ドーム
中|010 000 000 0 1
西|000 100 000 1X 2
中|H:8 E:1
西|H:7 E:0

昨日は今季初の大宮開催で交流戦初戦を迎えましたが、終盤で逆転を許す悔しい負け方となったライオンズ。この借りを返すべく、2週間ぶりに西武ドームに戻ってドラゴンズとの第2戦に臨みました。

ライオンズの先発は石井一。初回を打者3人で封じる無難な立ち上がりを見せますが、2回に先頭のブランコに2試合連続となる11号ソロ本塁打を右中間席に運ばれて先制を許してしまいます。

しかし4回、主砲が石井一を援護します。今月好調の3番・中島が、ドラゴンズ先発の小笠原からバックスクリーンに運ぶ今季4号ソロ本塁打を放ち、同点に追いつきます。

同点としてもらった石井一は、5回以降毎回得点圏に走者を背負いますが、要所を締める投球を展開していきます。6回には2死1,2塁のピンチで小池から空振り三振を奪い、7回には2死2塁の場面で井端から見逃し三振を奪うなど、気迫の投球でドラゴンズを封じていきます。

力投を続けた石井一は、7回を投げきったところでマウンドを2番手・野上に託します。野上はキレの良い球をテンポ良く投げ込んでいき、ドラゴンズに試合の主導権を渡しません。

一方の打線は、小笠原の緩急を駆使した投球の前に11奪三振を喫するなど、攻略の糸口をつかめません。8回から登板の浅尾に対してもチャンスを作れず、試合は両者譲らぬまま延長戦へと突入します。

迎えた10回、野上は2本の安打と犠打で1死1,3塁と一打勝ち越しのピンチを迎えます。ここでドラゴンズはスクイズを試みてきましたが、野上の直球の勢いに押された荒木がこれを打ち上げ、捕手・銀仁朗がつかんで素早い判断で3塁へ送球。見事に併殺に打ち取り、ピンチを凌ぎます。

そして直後の攻撃。2死から1番・片岡が中前安打で出塁。すかさず片岡は盗塁を決め、続く2番・栗山が投手強襲の内野安打を放って2死1,3塁とします。ここで大歓声に包まれて登場した中島が右前へと運ぶ劇的なサヨナラ適時打を放ち、試合終了。今季チーム初のサヨナラ勝ちで、今季の交流戦初白星を挙げました。

先発の石井一は勝ち星こそつかなかったものの、7回を122球、被安打5、奪三振7、失点1という勝ち投手に等しい内容で試合を作り、さらに野上も好救援でサヨナラ勝ちを呼び込み、見事プロ入り初勝利を挙げました。

明後日からは西武ドームベイスターズを迎えます。今日のサヨナラ勝ちの勢いに乗り、一気に白星を積み重ねていきたいところです!