試合戦評。

8月16日 北海道日本ハム戦 札幌ドーム
西|201 001 020 0 6
日|000 003 003 1X 7
西|H:10 E:0
日|H:9 E:0

昨日は岸の好投も実らず敗戦を喫し、ついに勝率が5割となってしまったライオンズ。踏ん張りどころのこの試合を巻き返しのきっかけとすべく、今日は自身先発初勝利を目指す新人・野上を先発のマウンドに送りました。

その野上に白星をプレゼントすべく、序盤から打線がファイターズ先発・武田勝を攻め立てます。初回、武田勝の制球の乱れを突いて四死球などで2死1,2塁とすると、G.G.佐藤が左中間を破る2点適時二塁打を放ち、2点を先制。さらに3回には2番・栗山の今季第10号ソロ本塁打で1点を追加し、3対0とリードを奪います。

援護をもらった野上はキレのある球をテンポ良く投げ込み、ファイターズ打線に付け入る隙を与えず、スコアボードに0を並べていきます。4回にはこの試合初めて得点圏に走者を背負うも、小谷野を内野ゴロに打ち取り無失点。5回には2死3塁の場面で田中賢を三振に仕留め、ピンチを凌ぎます。

その後6回にG.G.佐藤の左中間への適時二塁打でさらに1点を追加して4対0としますが、直後の6回裏、2死1,2塁から小谷野に8号3点本塁打を左中間へと運ばれてしまい、4対3。1点差に詰め寄られたところで、マウンドを救援陣に託します。

何とかリードを広げて野上の白星を確実なものとしたい打線は8回、無死1塁から中村の7試合ぶりとなる35号2点本塁打が飛び出し、6対3。リードを再び3点に広げます。

あとは気持ちよく白星をつかむだけでしたが、最終回、まさかの展開が待っていました。5番手・小野寺が1死2,3塁のピンチを招いてしまうと、稲葉に右中間へ運ばれる14号3点本塁打を浴びてしまい、6対6。土壇場で同点に追いつかれ、野上の白星が消えてしまいます。

そして迎えた延長10回、四球と犠打野選、さらに内野安打などで2死満塁とされると、6番手・ベイリスの暴投で3塁走者の生還を許し、6対7。まさかまさかのサヨナラ暴投で、悔しい敗戦を喫してしまいました。

野上は5回2/3を86球、被安打5、奪三振3、与四球3、失点3という内容でしたが、勝ち負け付かず。5番手・小野寺が今季5敗目を記録しました。

一気にその差を縮めるべく臨んだ今カードでしたが、同一カード3連敗を喫してついに借金も1。今夜の4位・イーグルスの結果次第では、0.5ゲーム差に詰め寄られてしまいます。しかし、明後日から迎える福岡でのホークス3連戦で、必ず巻き返しのきっかけをつかみましょう!