試合戦評。

8月27日 東北楽天西武ドーム
楽|010 000 030 4
西|000 000 000 0
楽|H:9 E:0
西|H:4 E:0

永井に完封負けを喫し、再び4位に転落してしまったライオンズ。今日はライオンズ・クラシック 2009 の最後を有終の美で飾り、イーグルス先発・田中との投げ合いを制するべく、プロ入り2度目の先発となる木村が偉大なOB達の見守る中での先発のマウンドに上がりました。

木村は前回登板同様、持ち前のキレのある速球を投げ込み、初回から2つの三振を奪う上々の立ち上がりを見せますが、2回、先頭のセギノールにバックスクリーンへと運ばれる今季第12号ソロを浴び、先制を許してしまいます。

しかしその後は毎回のように走者を得点圏に背負いながらも、あと一本を許さない粘りの投球を展開。5回には安打と犠打などで1死2塁とされますが、後続を2者連続三振に仕留め、イーグルスに追加点を与えません。

一方の打線は、力投を見せる木村を援護したいところでしたが、田中に対して攻略の糸口をつかめません。4回には2死から四球と安打で1,2塁とし、この試合初めて得点圏に走者を進めますが、後続が三振に仕留められてしまい、同点のホームを踏めず。その後も三振の山を築かれ、チャンスを演出できません。

そのまま迎えた8回、7回から登板の2番手・星野と藤田が2本の安打と犠打などで1死2,3塁とされてしまいます。ここで3番手・松永は代打・高須を打ち取りますが、続いて登板したベイリスが山崎武に初球をバックスクリーン脇に運ばれる30号3点本塁打を浴びてしまい、0対4。痛恨の一発で、点差を広げられてしまいます。

最終回はイーグルスの2番手・福盛の前に中軸が3者凡退に仕留められ、そのまま試合終了。田中、福盛の継投の前に毎回の計13三振を喫し、散発4安打。2試合連続の完封負けを喫してしまいました。

先発の木村は、6回を投げて96球、被安打4、奪三振7、与四球3、失点1と、先発としての役割をしっかりと果たしましたが、打線の援護に恵まれず今季2敗目。チームも再び借金1となり、イーグルスとのゲーム差は1.5に開いてしまいました。

試合終了後には渡辺監督が自ら中心となって円陣を組み、ライオンズ・クラシック 2009の最終セレモニーではOB・石毛氏からエールを送られました。偉大なOB達が築いてきた誇りと伝統を守り抜くためにも、このまま終わるわけにはいきません。明日からの関西、仙台、福岡と続く遠征で、必ず浮上のきっかけをつかみましょう!