試合戦評。

7月15日 ソフトバンク戦 ヤフードーム
西|100 003 000 4
ソ|044 130 10X 13

西|H:9 E:1
ソ|H:15 E:0

ベンチで顔を歪ませる石井一が印象的だった。先週今日と同じカードで戦った試合後は「状態は良くなってきている」と話していたが、それが勝ちを急ぐことにつながってしまったのか、大敗につながった。

初回はノーアウト3塁のピンチも無失点に切り抜けたが、2回先頭の小久保にソロ本塁打を浴びると、荒金、高谷、本多、川崎に安打を許し、この回4点を失ってしまう。

3回に先頭の松田に安打を許すと、松中にレフトスタンドに突き刺さる2ランを浴びてしまう。
左バッターの多いホークス打線だが、石井一のボールをレフト方向に綺麗に運んでいった。

石井一は2回0/3と投げ2本塁打を含む被安打8、6失点で早々と降板。
先週も同じ杉内との対戦で勝てなかっただけにリベンジも果たしたかったが、試合のほとんどをベンチから見守る結果となってしまった。


ライオンズ打線は初回、好調の片岡がセンター前安打で出塁すると、栗山の送りバントが内野安打となりランナー・1,3塁のチャンス。中島のセカンド併殺打の間に先制をする。

しかし、石井一が崩れるとともに、調子の上がってきた杉内をなかなか攻略できず、3、4、5回は3イニング連続三者凡退を喫した。

それでも、明日につながる打線の向上が見られた。6回中島が杉内のストレートを捕らえてレフトスタンドに運ぶと、G.G.佐藤も内角のスライダーをレフトスタンドに運ぶ。

杉内と高校時代から対戦している後藤は2安打、中村も左中間への大きな当たりを放つなど、今日やられた分を跳ね返すだけの打線にも期待できそうだ。

リリーフ陣も少しずつ整ってきている。
6回にはプロ4度目の登板となった平野が落ち着いた投球で4番からの好打順を三者凡退に仕留めた。
8回は小野寺が150キロ前後の速球で三者三振に仕留め、2試合連続好投を見せた。


西鉄の地元福岡で伝説のユニフォームを着て臨んだ試合だったが、ファンの前に勝利を見せることはできなかった。
明日はファンの瞼に西鉄から現在への続くライオンズを焼き付けたい。