試合戦評。

8月12日 日本ハム西武ドーム
日|010 010 200 4
西|200 000 06X 8

日|H:10 E:1
西|H:12 E:0

ビクトリーロードを上がって来た瞬間「恥ずかしかったよ!」とはにかんだ。その笑顔も江藤らしい。江藤が監督をガッツポーズさせるほどの勝ち越し3ランを放ち試合を決めた。

ライオンズ先発はキニー。3番の田中賢に内野安打を許すもアウト3つを三振で奪い上々の立ち上がりを見せる。

そのキニーの好投に応えたのはボカチカ。初回、レフト前安打で出塁した栗山を置いて、第16号2ランをレフトスタンドに放り込む。初回に2対0を好スタートを切った。

しかし2回、小谷野にライト前安打を浴びると、細川が捕逸でランナーは得点圏に。金子誠のセンター犠飛で1点を返されてしまった。

ライオンズ打線は3回以降毎回ランナーを出すものの、あと1本がつながらない。3回は栗山がライト前安打を放ち、ブラゼルが四球を選び1,2塁のチャンスを作るも後藤がキャッチャーファールフライに倒れた。

一方キニーは3回を三者凡退に抑えると、4回は糸井に内野安打、今日2個目の盗塁を許すも金子誠から高めのストレートで空振り三振を奪う。
しかし、5回集中力が少し途切れてしまったのか、森本にライト二塁打を浴びると、小谷野に三遊間を破るレフト前適時打を浴びてしまい2対2の同点に追いつかれてしまう。
あと1アウトで勝利投手の権利を得るところだっただけに惜しかった。

6回もキニーは続投するも金子誠にピッチャー強襲のヒットを浴びたところで降板。5回2/3を投げ、被安打7、7奪三振自責点1の好投だった。

7回、2番手の大沼は森本にレフト前安打、紺田に犠打を決められ得点圏のランナーを許すと、田中賢との勝負を避け敬遠するも続く小谷野にライトフェンスに届く勝ち越し打を浴びてしまう。ここで3番手星野に代わるも犠牲フライを許し4対2。
西武ドームでの対日本ハム連勝記録もここで途切れてしまうかと思われた。

しかし8回裏、先頭のボカチカが四球を選ぶと佐藤が右中間真っ二つの二塁打でまずは1点を返す。さらには中村がきっちりと四球を選び、石井義が二遊間を破るタイムリ二塁打を決め一気に同点!4対4とした。

つなぐ野球でランナー1,2塁とスタンドが高揚した中、打席に立ったのは江藤。
「自分のスイングをすればいい」と振り抜いた打球は天井まで届くような大きな弧を描きレフトスタンド上段へ!!
打った瞬間スタンドだけではなく、渡辺監督までも立ち上がりガッツポーズをした。

江藤のアーチに勢いに乗った打線は続く平尾がセンター前安打、片岡もレフト前安打と続く。ランナー1,3塁となってボカチカが猛打賞となるライト前適時打!4点差とし一気に突き放した。

最後はグラマン。きっちりと3人で決め、今季4度目の4連勝、5度目の同一カード3連勝。今季最多の貯金16、2位とのゲーム差は今季最大の6.5とした。また、2年ぶりの日本ハム戦勝ち越しが決定した。