試合戦評。

8月25日 東北楽天西武ドーム
楽|010 000 100 00 2
西|000 110 000 01X 3
楽|H:4 E:0
西|H:10 E:0

マリーンズを相手にキッチリ勝ち越しを果たしたライオンズは、今日から3位・イーグルスとの直接対決を迎えます。ライオンズ・クラシック 2009 最終章の初戦でもあるこの試合は、ライオンズ先発・涌井vsイーグルス先発・岩隈という球界屈指のエース対決となりました。

しかしその涌井、2回に先頭の山崎武に今季第29号ソロ本塁打を浴び、1点を先制されてしまいます。続く3回にも安打と四球などで2死2,3塁とされますが、鉄平の放った打球を左翼手ボカチカがナイスキャッチ。今宵もボカチカの好プレーが飛び出し、窮地を脱します。

さらに4回にも1死2,3塁とされますが、ここを相手のスクイズ失敗もあって乗り切ると、試合の流れはライオンズに。直後の4回裏、岩隈から4番・中島、5番・石井義が連打を浴びせて1死1,2塁とすると、6番・後藤の一二塁間を破る適時打が飛び出し、1対1の同点とします。さらに5回、1番・片岡が左翼最前列へ叩き込む今季第11号ソロ本塁打を放ち、2対1。岩隈から貴重な1点を奪い、勝ち越しに成功します。

リードをもらった涌井でしたが、7回、二塁打犠飛で1死3塁とされると、代打・高須に犠飛を許してしまい、2対2の同点に追いつかれます。

その後は両エースともに譲らず、2対2のまま試合は延長戦へ。

迎えた10回、涌井の後を託された2番手・ベイリスが制球を乱し、3つの四球で1死満塁のピンチを招いてしまいますが、後を受けた星野、大沼が連続三振に仕留め、ここを凌ぎます。

10回裏に2死1,2塁のチャンスを逸して迎えた11回には、またも四死球などで1死1,2塁とされますが、ここは大沼が代打・セギノールを併殺に仕留め、流れを引き寄せます。

そして迎えた11回裏、先頭の後藤が2番手・川岸からライオンズファンの待つ左翼席へ叩き込む、自身初となる今季第4号サヨナラソロ本塁打を放ち、ついに熱戦に決着。後藤の劇的な一発が飛び出し、3対2でサヨナラ勝利を収めました。

先発の涌井は岩隈と見事な投げ合いを演じ、9回を162球、被安打4、奪三振8、与四球4、失点2。勝ちは好救援の大沼に譲りましたが、エースの名に恥じない投球を見せました。

これでチームは3連勝を飾り、貯金も再び1。単独3位へ浮上しました。明日明後日とさらに白星を伸ばし、クライマックスシリーズ進出へ向け、しっかりと足固めをしていきましょう!