試合戦評。

9月29日 千葉ロッテ西武ドーム
ロ|410 240 020 13
西|010 000 200 3
ロ|H:12 E:0
西|H:5 E:1

3位・イーグルスとの大一番を負け越してしまい、残り8試合で4ゲーム差という状況に追い込まれたライオンズ。ここから大逆転でのクライマックスシリーズ進出を果たすべく、自身3連勝中の石井一が先発のマウンドに上がりました。

チームを勢いづけたい石井一でしたが、初回、味方の失策と2本の安打などで1死満塁とされます。ここで里崎に押し出し四球で先制を許すと、その後も今江の内野ゴロの間に1点を追加され、続く南には右中間への2点適時二塁打を許し、まさかの4失点。さらに2回、1死3塁から野選の間に1点を失い、序盤で5点のリードを許してしまいます。

石井一を援護したい打線は直後の2回裏、2死3塁から7番・大崎が左中間への適時二塁打を放ち、1対5。追撃への姿勢を見せます。

しかし4回、石井一は踏ん張れず2つの四球と重盗などで1死2,3塁とされると、堀に中前2点適時打を許し、1対7。さらに5回、石井一の後を受けた2番手・木村が1死2塁から南に中越2点本塁打を浴びてしまい、なおも1死1塁から早坂に右中間への適時三塁打を許すなど、この回4失点。1対11と、大きく点差を広げられてしまいます。

何とか反撃を見せたい打線も、3回以降は小野のキレのある変化球に翻弄され、チャンスを生み出せず。3回から6回までは一人の走者も出せません。

しかし7回、先頭の3番・中島がチーム2回以来の安打で出塁すると、続く4番・中村が放った打球は左中間へ。これが自身最多本塁打へあと1本と迫る今季第45号2点本塁打となり、3対11。点差を8点に縮めます。

最後まで勝利を信じるライオンズファンのためにも、このまま必死の追い上げを見せたいところでしたが、直後の8回、この回から登板の松永が2死2,3塁とされます。ここで今江に中前への2点適時打を許し、3対13と再び2ケタの点差をつけられて万事休す。最終回も小野の前に中軸が3者凡退に仕留められ、試合終了となりました。

リズムに乗れなかった先発の石井一は今季最多の7失点で9敗目。打線も小野の前に5安打に封じられ、完投勝利を許してしまいました。

3試合連続2ケタ失点と悔しい敗戦が続き、クライマックスシリーズ進出へ向けていまだ高いハードルがライオンズの目の前にあります。残りはあと7試合。全ての試合で勝つためにも、これまで以上に勝利への強い執念を心に持ち、明日以降の試合へ臨んでいきましょう!