試合戦評。

9月23日 北海道日本ハム戦 札幌ドーム
西|302 010 000 6
日|000 000 100 1
西|H:9 E:0
日|H:6 E:0

打線の効率よい得点、そして先発・許の自身6年ぶりとなる見事な完投勝利で首位・ファイターズに連勝したライオンズ。とどまることを知らないこの追い上げムードをさらに加速させるべく、今日は自身約4ヶ月ぶりの白星を目指す西口を先発のマウンドに送り込みました。

その西口を援護したい打線は初回、制球の定まらないファイターズ先発の吉川から2つの四球を選ぶなどして1死1,2塁とすると、4番・中村が放った大きな当たりはセンターへ。これが2試合連続となる今季第42号3点本塁打となり、いきなり3点を先制します。

さらに3回、2番・栗山、3番・中島の連続長短打でチャンスを作ると、1死後に5番・後藤の中前2点適時打で2点を追加。5対0と序盤から5点のリードを奪います。

打線の援護に恵まれた西口は、気迫のこもった投球を披露。キレのある直球とスライダーを武器にファイターズ打線に淡泊な攻撃を続けさせ、2塁すら踏ませません。

西口のテンポ良い快投で試合の主導権を完全に握ったライオンズは、迎えた5回、先頭で出塁した片岡が2つの盗塁を決めるなどして1死1,3塁とチャンスを広げると、中村が今日4打点目となる三遊間を破る適時打を放ち、6対0。試合の大勢を決めます。

その後7回には片岡の今日3個目、そして両リーグ単独トップに立つ44個目の盗塁などで1死1,2塁と作ったチャンスで追加点を奪えず、直後の7回裏には西口の後を受けた2番手・星野がスレッジに右前への適時打を許し、6対1とされます。しかしここは3番手・藤田が代打・二岡、糸井を仕留め、流れを渡しません。

そして8回も藤田、9回は松永、ベイリスと休養十分の救援陣がファイターズの追撃を振り切り、そのまま試合終了。首位のファイターズを相手に見事2カード連続の同一カード3連勝を飾り、先発の西口は6回1/3を83球、被安打2、奪三振5、与四球1、失点0というほぼ完璧な投球内容で、5月14日以来約4ヶ月ぶりの今季4勝目を記録しました。

首位を相手に3連勝と、明後日から西武ドームで迎える3位・イーグルスとの直接対決3連戦へ向けてこれ以上ない勢いを生み出すことが出来ました。イーグルスとのゲーム差は3、そして2位・ホークスとのゲーム差も4。ここで一気に白星を重ね、必ずクライマックスシリーズへの切符をつかみ取りましょう!

試合戦評。

9月22日 北海道日本ハム戦 札幌ドーム
西|200 001 020 5
日|100 000 001 2
西|H:13 E:0
日|H:6 E:0

昨日はエース・涌井の力投、G.G.佐藤の勝ち越し弾で、首位・ファイターズとの3連戦初戦をものにしたライオンズ。今日は前回今季初先発で力投を見せた許を、先発のマウンドに送り込みます。

その許を援護したい打線は初回、ファイターズ先発・スウィーニーから3番・中島が四球を選んで2死1塁とすると、4番・中村がセンター脇へと運ぶ今季第41号2点本塁打を放ち、2点を先制します。

いきなりリードをもらった許はその直後の1回裏、2死から稲葉に右中間へ運ばれる第17号ソロ本塁打を許し、2対1。1点差とされますが、その後は持ち味のバットの芯を外す投球で凡打の山を築き、ファイターズに反撃を許さず。3回には安打と犠打で1死2塁とされますが上位打線の田中賢、森本と封じ、4回には1死から連打を浴びて1,2塁とされますが、小谷野、糸井といずれも変化球で打ち取り、同点のホームを踏ませません。

リードを広げて許を楽にしたい打線は迎えた6回、1死から中村が左中間への二塁打で出塁し、続く石井義が「自分ができる最大の仕事ができました」という右翼線際への適時二塁打を放ち、3対1。貴重な1点を追加します。

さらに終盤8回、1死から連打で1,2塁とすると、9番・原がファイターズ3番手・菊地から左越の2点適時二塁打を放ち、5対1。リードを4点に広げ、試合を決定づけます。

許は中盤以降もテンポ良く投げ込んでファイターズに追撃の機会を与えず、6回から8回まで許した走者は四球での1人のみ。ほぼ完璧な投球内容を見せます。

そして最終回のマウンドにも上がった許は、2死からスレッジに右中間へ運ばれる23号ソロ本塁打を許して5対2とされますが、続く小谷野を三振に仕留め、試合終了。9回を124球、被安打6、奪三振7、与四球1、失点2という見事な内容で、今季初勝利を03年以来自身6年ぶりとなる完投勝利で飾りました。

打線の効率的な得点、そして「1球1球大事に投げました」という許の力投でチームも3連勝となり、ファイターズに対し今カード勝ち越し。さらに3位・イーグルスが敗れたため、再び自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性を復活させました。

もうライオンズの行く手を阻むものはありません。明日も勝利して連勝をさらに伸ばし、今週末に迎えるイーグルスとの直接対決3連戦へ向け、勢いをさらに加速させていきましょう!

試合戦評。

9月21日 北海道日本ハム戦 札幌ドーム
西|000 230 000 5
日|003 000 000 3
西|H:11 E:0
日|H:5 E:1

中村が2年連続の40本塁打を記録するなどして、天敵・杉内を打ち崩したライオンズ。今日からは札幌ドームに舞台を移し首位ファイターズとの3連戦。初戦のマウンドにはエース・涌井が上がりました。

先制点を涌井にプレゼントしたい打線は3回まで、走者を出すものの打線が続かずファイターズ先発・武田勝から得点を挙げることが出来ません。

一方、2回まで要所締めてファイターズ打線を抑えていた涌井は3回、安打と2つの四球などで2死満塁のピンチを招いてしまいます。すると稲葉に右翼手G.G.佐藤の頭上を越える走者一掃の適時三塁打を打たれてしまい、0対3と先制を許してしまいます。

少しでも早く差を縮めたい打線は直後の4回、先頭の5番・後藤と7番・佐藤の安打で1死1,2塁のチャンスを作ります。ここで、昨日攻守で活躍した8番・銀仁朗が右中間を破る適時二塁打を放つと9番・原にも適時打が飛び出し2対3とすぐさま1点差と詰め寄ります。

さらに続く5回、先頭の2番・栗山が武田勝から12号ソロを右中間席に運び3対3の同点とします。さらに2死1塁から6番・G.G.佐藤が今月7本目となる22号2ランを左翼席に突き刺し、とうとう5対3と逆転に成功します。

打線の援護を受けた涌井は尻上がりに投球が良くなり、7回には1死から糸井に二塁打を打たれるも、この試合2安打を打たれている二岡と代打・坪井から連続三振を奪いファイターズ打線に得点を許しません。

打線はファイターズ投手陣を攻めきれず追加点を奪えませんが、涌井が8回を打者3人で抑え2点差のまま最終回を迎えます。最終回のマウンドにも上がった涌井は1死からスレッジに二塁打を打たれはするも、後続を打ち取り試合終了。

涌井は9回を投げきり、124球、被安打5、与四球3、奪三振5、失点3の投球内容で完投勝利を挙げ、15勝でハーラートップタイに並びました。さらに今季通算189奪三振で再び奪三振数でリーグトップに再び立ちました。

首位ファイターズとの3連戦の初戦をエースで勝利したライオンズ。連勝を積み重ね3位イーグルスとの差を出来るだけ詰めて、今週末のイーグルスとの直接対決に臨みたいところです!

試合戦評。

9月20日 福岡ソフトバンク西武ドーム
ソ|001 000 000 1
西|010 002 50X 8
ソ|H:4 E:1
西|H:11 E:1

昨日は投打がかみ合わず、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅してしまったライオンズ。今日は対ホークス今季最終戦を迎えます。ここを白星で締めくくって弾みをつけるべく、マウンドには中10日での登板となる石井一が上がりました。

石井一は初回、制球が定まらず2つの四球で出塁を許しますが、女房役の捕手・銀仁朗の好送球で相手の2つの盗塁を阻止し、ホークスに主導権を渡しません。

すると2回、今季対戦4戦4敗のホークス先発・杉内に対し安打と相手の失策などで2死1,3塁とすると、9番・原の適時内野安打で1対0。難敵・杉内から先取点を奪います。

しかし直後の3回、石井一が先頭の松田にバックスクリーン脇への第6号ソロ本塁打を許してしまい、1対1の同点に追いつかれます。

その後は両先発の粘りで試合は動かずにいましたが、迎えた6回、ついにライオンズ打線が杉内をとらえます。1死から4番・中村が右翼席へ叩き込む40号ソロ本塁打を放ち、2対1と勝ち越し。なおも2死から四球と安打で1,3塁とすると、8番・銀仁朗が三塁への適時内野安打を放ち、3対1と2点のリードを奪います。

そして7回、今季の鬱憤を晴らすかのごとく、杉内を一気に攻め立てます。1死から片岡の二塁打と盗塁などで2死3塁とすると、3番・中島が左前に運ぶ適時打を放ち、4対1。続く中村が四球を選んだところで杉内をマウンドから引きずり下ろし、代打・石井義も四球を選んでなおも2死満塁とします。ここで6番・G.G.佐藤、7番・佐藤の連続適時打が飛び出し、7対1。さらに相手の暴投も絡んで8対1とし、試合の大勢を決めます。

その後は石井一の後を受けた星野、ベイリスがそれぞれ8回、9回を封じてホークスの反撃をねじ伏せ、そのまま試合終了。今季対ホークス戦は10勝12敗2分という最終成績でしたが、最後を白星で締めくくることが出来ました。

先発の石井一は7回を投げて113球、被安打3、奪三振5、与四球5、失点1で、今季9勝目。打線も終わってみれば先発全員安打の11安打で8得点を奪い、杉内に今季初めて土をつけました。

休む暇もなく移動し、明日からは札幌へ乗り込んで首位・ファイターズとの3連戦を迎えます。まだまだ厳しい戦いが続きますが、来週末に控える3位・イーグルスとの直接対決へ向け、大きな勢いをつけておきたいところです!

試合戦評。

9月19日 福岡ソフトバンク西武ドーム
ソ|000 113 100 6
西|001 000 000 1
ソ|H:7 E:0
西|H:8 E:0

帆足の見事な無四球完封勝利で連敗を止め、ホーム3連戦の初戦を白星で飾ったライオンズ。今日は昨年から対ホークス6連勝中と相性の良い岸がマウンドに上がりました。

その岸は初回、2回と、キレのある球をテンポ良く投げ込み、ホークス打線を封じます。3回には不運な内野安打と2つの四球で1死満塁とされますが、ここは川崎を併殺打に打ち取り、先制のホームを踏ませません。

すると直後の3回裏、先頭の8番・後藤が今季第5号ソロ本塁打を左翼席へ叩き込み、1対0。先制に成功します。

援護をもらった岸はその後も快投を続けたいところでしたが、4回にオーティズに左翼席へ運ばれる18号ソロ本塁打を浴び、1対1の同点。さらに続く5回にも二塁打と犠打で1死3塁とされると、明石にレフトへの犠飛を許し、1対2と勝ち越しを許してしまいます。

岸はその後も勢いの付いたホークス打線を止められず、6回には内野安打と盗塁などで1死2塁とされ、小久保にレフトへの適時二塁打、多村には左翼席への17号2点本塁打を浴びてしまい、1対5。点差を広げられ、岸はこの回限りでマウンドを降ります。

さらに7回、2番手・松永が四球と盗塁などで1死2塁とされると、川崎にセンターへ運ばれる適時打を許し、1対6となってしまいます。

反撃を見せたい打線は、中盤以降立ち直ったホールトンの緩急の効いた投球の前に走者こそ出すものの、チャンスを作れません。

迎えた最終回、代わった2番手・攝津から2番・栗山、4番・中村、5番・石井義と3本の安打で1死満塁とし、反撃へのムードを高めますが、最後は6番・G.G.佐藤併殺打に倒れてしまい、試合終了。今季の対ホークス戦の負け越しが決まり、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性も再び消滅してしまいました。

先発の岸は相性の良い西武ドームのマウンドでしたが、6回を102球、被安打6、奪三振1、与四球2、失点5という内容で、今季4敗目。昨年からの対ホークス戦連勝は6でストップしました。

3位・イーグルスとのゲーム差も4と開いてしまいましたが、まだまだクライマックスシリーズ進出へ向けての歩みを止めることはありません。まずは明日の今季対ホークス最終戦を白星で飾って今カード勝ち越しを果たし、明後日からの首位・ファイターズとの3連戦へ向けての士気を高めていきましょう!!

試合戦評。

9月18日 福岡ソフトバンク西武ドーム
ソ|000 000 000 0
西|000 500 10X 6
ソ|H:4 E:0
西|H:11 E:0

9連戦の第1カードで下位チームを相手に負け越しを喫してしまったライオンズ。今日からはホーム・西武ドームに戻り、2位・ホークスとの3連戦を迎えます。嫌な流れを断ち切りたい初戦のマウンドには、現在2試合連続完投勝利中の帆足が上がりました。

その帆足は初回、2死から連打で得点圏に走者を背負いますが、球を低めに集めて打たせて取る粘りの投球で後続を封じ、ホークスに先制を許さず。2回以降は立ち直りを見せ、持ち味のキレのあるパームボールを武器に丁寧に投げ込んでいき、試合のリズムを作ります。

一方の打線はホークス先発・ジャマーノに対し早いカウントから仕掛けますが、テンポ良い投球の前に攻略の糸口をつかめず、先制のホームを踏めません。3回には先頭の7番・原が左翼線際への二塁打を放ちますが、後続が打ち取られてしまいます。

しかし4回、打線が一気に爆発。1死から3番・中島、4番・中村の連打で1,2塁とすると、5番・石井義、6番・G.G.佐藤に連続適時長短打が飛び出し、中軸の4連打で2点を先制。さらに続く原のスクイズ、9番・上本の適時打、そして相手の暴投と、この回打者9人の攻撃で一挙5得点。ホークスを一気に突き放し、ジャマーノをマウンドから引きずり下ろします。

大量援護をもらった帆足はさらに直球と変化球の緩急が増し、5回から7回までは一人の走者も許さぬ完璧な内容。凡打の山を築き上げ、ホークス打線に付け入る隙を与えません。

すると打線は7回、ホークス4番手・神内に対し、1死から1番・片岡、2番・栗山の連続適時二塁打が飛び出し、6対0。さらに追加点を奪い、リードを広げます。

スコアボードに0を刻み続けてきた帆足は、終盤もホークスに反撃のチャンスを作らせず、最終回もマウンドへ上がります。そして、ここもホークスの上位打線に仕事をさせず3者凡退に打ち取り、そのまま試合終了。9回を126球、被安打4、奪三振8、与四球0、失点0という完璧な内容で、3試合連続完投、そして自身初となる無四球完封勝利で今季8勝目を挙げました。

これでチームは連敗を2度で止め、勝率も再び5割。上位追撃への体勢を整えましたが、まだまだライオンズの反撃は続きます。前回対戦で3連敗を喫した借りを返すべく明日明後日と連勝を伸ばし、上位との差をさらに縮めていきましょう!

試合戦評。

9月17日 千葉ロッテ戦 千葉マリン
西|000 021 000 3
ロ|002 003 01X 6
西|H:11 E:0
ロ|H:10 E:0

昨日はまさかのサヨナラ暴投で敗戦を喫し、再び勝率5割に戻ってしまったライオンズ。今日は自身約4ヶ月ぶりの白星を目指す、ベテランの西口を先発のマウンドに送り、カード勝ち越しを狙いました。

その西口は初回、2回と走者を背負いながらも粘りの投球でマリーンズの攻撃をかわしましたが、迎えた3回、安打と犠打などで1死1,2塁とされます。ここで大松に左前へ運ばれる適時打を浴び、0対1。なおも内野安打で1死満塁とされると、橋本将にはライトへの犠飛を許し、0対2とされます。

反撃を見せたい打線も、マリーンズ先発・成瀬のキレのある直球と変化球の緩急に翻弄され、走者は出すものの決定打を生み出せません。

しかし5回、下位打線の2本の安打などで1死1,2塁とチャンスを広げます。ここで1番・片岡が左中間を深々と破る2点適時二塁打を放ち、2対2。同点に追いつくと、さらに続く6回、「積極的に振りにいきました」という6番・G.G.佐藤が成瀬の直球をとらえます。幕張の夜空を彩る今季第21号ソロ本塁打が飛び出し、3対2。ついに勝ち越しに成功します。

このままリードを守りきりたいところでしたが、直後の6回裏、前の回から登板の2番手・松永がつかまってしまいます。1死から連続四球で1,2塁とされると、早川にフェンス直撃の左越適時二塁打を許し、3対3の同点に。続く福浦には左翼線際に落とされる2点適時打を浴び、3対5。2点のリードを許してしまいます。

さらに8回裏、7回から登板の3番手・野上が2死からまたも早川、福浦に連続長短打を許して1点を失い、3対6と点差を広げられてしまいます。

何とか意地を見せたい打線は7回から毎回安打で走者を出すも、後続が併殺打に倒れて追撃を見せられず。最終回は代打攻勢から1死1,2塁としますが、ここも片岡が併殺打に打ち取られてしまい、そのまま試合終了を迎えました。

先発の西口は4回を投げて91球、被安打5、奪三振2、与四球3、失点2という内容で勝ち負けは付かず、逆転を許した松永が今季初黒星。チームも再び勝率5割を割ってしまいました。

9連戦の第1カードを負け越しでスタートさせてしまいましたが、明日から西武ドームに戻り、2位・ホークスとの3連戦を迎えます。ホームでの大声援を背に巻き返しを図り、ここで上位追撃へのラストスパートへと突入していきたいところです!